成長産業化が強い医療を作る

非効率な点や無駄の排除は必要であるが、決して縮小均衡の発想に陥ることなく、海外への医療機器・医薬品輸出まで見据え、医療を成長産業として伸ばしていくことが必要である。医療産業の成長により高まる税収の一部を、医療保険制度を維持する国費として還元するような制度設計をすることで、医療制度の持続性向上と、関連産業のさらなる強化が期待される。

医療を産業として発展させることができれば、今般のような伝染病の感染拡大に対しても、PCR等の十分な検査体制を構築しつつ、世界に先駆けてワクチン開発に成功する可能性もある。医療費の増加をすべて“悪”として、その抑制にばかり注力することなく、中長期視点で、医療をわが国の成長産業に押し上げていくことが求められている。

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