米国と中国の関係がヒートアップしている折も折、「中国郵政」のラベル付きで日本や欧米に送り付けられた「種」。いったい誰が、何のために?
詐欺以外のあずかり知れぬ目的
アメリカやヨーロッパ、そして日本に「中国からの謎の種」を送りつけられています。農林水産省・植物防疫所は「受け取っても、決して植えてはならない」と警告を出し、米国や欧州でも同様の対応と呼びかけをしています。「一体、誰が何のために?」と多くの人が疑心暗鬼にとらわれています。
「主たる目的は詐欺の手法だ」と主張する専門家がいる一方で、「詐欺以外のあずかり知れぬ目的がある可能性も捨てきれない」と警戒を深める専門家もいます。いまだすべての全貌は明らかになってはいませんが、考えうる可能性を探ります。
7月21日付の米CNNの記事「All 50 states have issued warnings about those mysterious packages of seeds Harmeet Kaur」によると、「米国農務省(USDA)は種が中国から来ているようだ」としています。しかしながら、中国側はこれを否定、中国外務省のスポークスパーソンWang Wenbin氏は「住所ラベルは偽造されている」と表明し、「調査のために受け取った種を中国へ送るよう米国郵便公社(USPS)へ要求した」と語りました。USPSはこの依頼を承諾したということです。