時間通りに行動した1000日間の修行

在宅勤務でだらけてしまうのは、2つの軸においてうまくいってないのではないでしょうか。それは「時間」と「行動」です。家に長くいることで緊張感を失い、気がつくと時間が流れていて、何かしようと思っても腰がなかなか上がらない。

慈眼寺で定期的に行われる護摩修法。大阿闍梨を慕って、訪れる起業家や著名人も少なくない。
慈眼寺で定期的に行われる護摩修法。大阿闍梨を慕って、訪れる起業家や著名人も少なくない。

「時間」については、朝に一日のスケジュールを決めてしまいましょう。私はどこに行っても、一日の活動を分刻みにして考えます。いつからいつまでは原稿を書く時間、ヨガの時間、畑仕事をする時間と埋め込んでいく。

往復48キロの山道を1000日間歩き続ける「千日回峰行」を実行したときも、時間通りに行動することを意識していました。23時半に起床し、午前0時半に出発。8時半に山頂に着いて、15時半に帰山し、18時半に宿坊に帰ります。

一日中歩き続け、睡眠は約4時間半。体はボロボロになり、野生動物と遭遇することもあるので、簡単に遂行はできません。そして少しでもしんどいと思って休憩したら、あっという間に時間が過ぎてしまいます。そこで遅くなると「何かあったかもしれない」と心配されるので、時間を決めて自分を動かす習慣が身につきました。