自分を変えると相手も変わる

今年5月、女子プロレスラーの木村花さんが、SNSで匿名の人たちから受けた誹謗中傷を苦に自ら命を絶つという、たいへん痛ましい事件がありました。おそらく、22歳の彼女には、自死以外に苦痛から逃れる方法が見つからなかったのでしょう。そうであったのならそれも仕方のないことだと、周囲は認めてあげるべきです。

弱冠22歳で自死を選択してしまった木村花さん。釈迦の教えなら彼女を救うことができたかもしれない。
弱冠22歳で自死を選択してしまった木村花さん。釈迦の教えなら彼女を救うことができたかもしれない。(AFLO=写真)

一方で、この世の一切は常に変化しているという仏教の考え方からいえば、直面しているつらい現実も決して永遠ではないということになります。状況が変わるまでもう少し待つこともできたのではないかと思うと、残念でなりません。