どんな企業でも戦略の総取りは混乱を招く
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「3つの成長戦略」を同時に進めると失敗する!
「3つの成長戦略」を同時に進めると失敗する!
一方、ソニーは設立当初から高度な研究開発型の組織だった。最初のヒット作はテープレコーダーだ。創業者の井深大氏の意向が強く働いていた時代は、開発した製品をどんどん流通に乗せればよかった。輸出が日本の大きなビジネスの柱だったという背景もある。この時点では、事業単位で利益管理を行う事業部制をとる必要もなく、原初的な形態のままで経営を行っていた。ウォークマンのヒットまでは、この経営形態が続く。
大賀典雄氏が登場してからは「地理的拡大」が戦略となり、地域本社を強化していった。80年代には、半導体の重要性が増し、ソニーも半導体の内製化を始める。これはすなわち、川上方向への「垂直統合」である。
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(構成=原 英次郎)

