脱日本化はその後どうなったのか

韓国の半導体産業の「脱日本化」の行方は今、どうなっているのでしょうか。「日本の誇るべき技術」をそう簡単に代替できるのでしょうか。昨年7月1日に、経済産業省が「ホワイト国」から韓国を除外する方針を示すとともに、特定品目である、フッ化ポリイミド、フォトレジスト、フッ化水素を包括輸出許可から個別許可に切り替えると発表しました。これを受けて、韓国の文在寅大統領が日本への依存度が高い素材・部品部門の国産化を進め「脱日本」を強調し、輸入品の日本依存からの脱却を図り、「国産化」を模索することとしていました。あれから1年を迎えようとしています。「脱日本化」は成功したのでしょうか。

日韓貿易戦争
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韓国政府は昨年7月1日の措置を、日本政府による徴用工問題などに対する事実上の報復措置として受け止めて反発し、GSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)の破棄やホワイト国からの日本除外、WTO(世界貿易機関)への提訴などの事実上の対抗措置をとるにいたりました。韓国内でボイコットジャパン、日本製品の不買運動や日本への旅行自粛が広がり、日韓関係は国交正常化後で最悪ともいえる状況に至りました。