高桑蘭佳さんの起業のきっかけは、「彼氏を束縛したい」という願望だった。大学の卒業研究で、彼氏のSNSにコメントする人との親密度を解析するAIを開発。現在、社長を務める「メンヘラテクノロジー」では、病んだときに相談できるアプリなどを提供している。次の目標は「彼氏の会社を買収すること」だという——。

※本稿は、世界文化社『これが私の生きる道! 彼女がたどり着いた、愛すべき仕事たち』(世界文化社)の一部を再編集したものです。

病んだら相談できるアプリ「メンヘラせんぱい」

高桑蘭佳さん「メンヘラテクノロジー」CEO
彼氏を束縛するために起業。
テクノロジーを生かして
メンヘラが幸せに病める世界を作る。
Profile
1994年生まれ。石川県出身。東京工業大学大学院修士課程1年生。彼氏が経営する会社の役員になるためには「実績が必要」と言われたことをきっかけに起業。彼氏を束縛するAIや、病んだときに相談できるサービスなどを開発。好きなものは彼氏、自然言語処理、ココイチ。

——あなたのお仕事は?

高桑蘭佳さん(画像=『これが私の生きる道!』)

病んだときにアプリで気軽に相談できる「メンヘラせんぱい」や、歩いた距離で好きな人に愛情を伝える「あいある(愛してるの言葉じゃ足りないくらいに君が好きなので歩く)」というサービスを提供していて、私は主に開発を担っています。

——「彼氏を束縛したい」が最初のスタートだった?

はい。最初はSNSの解析をしました。大学の卒業研究で、彼氏のSNSにコメントしている人のコメント文を分析して、親密度を判断するAIを開発したんです。プログラム自体は1週間くらいで作りました。迷惑メールのフィルタリングとか、すでにある技術を応用した感じです。

——彼氏は特別な存在なんですか?

私は自分のことをずっとクソだなって思い続けてるんですけど、彼氏がいなかったら今よりもっとヤバい人になっていたと思うんです。よくサービスを説明するときに、好きで男性を刺してしまった事件(「好きで好きで仕方なかった」という理由で女性が好意を寄せる男性の腹部を刺した)を引き合いに出すんですけど、あのニュースが流れたとき、他人事とは思えなかったんですよ。わかる、私も刺しそう、って思っちゃって。そうならないためのサービスが必要でした。なので、メンヘラテクノロジーのサービスは基本的に自分のためのものなんです。