「サウナ好き」を公言するビジネスパーソンが増えている。その代表格がヤフーの川邊健太郎社長だ。サウナのどこが魅力なのか。サウナイベントのプロデュースを手掛ける経営者・本田直之氏は、「熱すぎる空間では複雑な思考ができず、雑念が取り払われる。純度の高い思考がアイデアを生み出す」と分析する――。
※本稿は、本田直之、松尾大『人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
サウナでアイデアが生まれる?
起業家やクリエイターという切り口でサウナを語る際には、「アイデア」というのがひとつのキーワードになるだろう。
もちろん普通のビジネスパーソンも自分でアイデアを出したり、決めなければいけなかったりすることは少なからずある。しかしながら、そもそも起業に際しては、人とは異なるユニークなアイデアやシステムがなければまず成功することは難しいし、経営のフェーズでも、熾烈な競争の中を生き残っていくために常に新しいことを考え続けなければならない。
だから彼らは、普通の人よりシビアな「アイデア」の世界を生きていると言っても、差し支えはないだろう。
そうするとまず考えられる仮説は「サウナがアイデアを生み出す場として機能している」ということだ。