宮崎容疑者はアドレナリンジャンキー

2019年8月、茨城県の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件。県警は監視カメラから容疑者を全国指名手配し、傷害・強要容疑で住所不定の宮崎文夫容疑者(43)と同乗者の女を逮捕した。この事件は、被害者の車載カメラに暴行の映像が残っていたこともあり、世間で大きな話題となった。宮崎容疑者は新東名高速道路でも同様のあおり運転をした容疑など、余罪が多くあると見られている。このような過激なあおり運転をする人間にはどのような特徴があるのだろうか。精神科医の樺沢紫苑氏はこう分析する。

逮捕時の状況を楽しむ宮崎容疑者。(AFLO=写真)

「逮捕時の映像を見る限り、あおり運転をしている際も、逮捕される際も、その状況を楽しんでいるように見えました。私の作った言葉にアドレナリンジャンキーという言葉があります。これこそ、まさにアドレナリンジャンキーの症状と言っていい。アドレナリンは、本来自分が死に陥りそうになったときに平常時以上の力を発揮する効果をもたらす分泌物のこと。格闘技ではアドレナリンが出ると痛みを感じにくくなり、戦闘意欲が高まることが知られています。宮崎容疑者は、危ない運転に快楽を見出しすぎる、アドレナリンが出た状態にあったと思われます」