よく覚えてないが後悔はしていない
「酔った勢いとは言え、子どもの友達を叱り飛ばしたことは後悔していません」
そう語るのは、2019年に小学4年生になる息子を持つフリーライターの中川圭一さん(仮名・40歳)。中川さんは今から8カ月前、子どもが受けたある被害に対して“復讐”を仕掛けた。現在、中川さんの子どもは板橋区内の小学校に通っている。団地内にできた小学校で、児童の大半が団地内に住む子どもたちだ。
中川さんいわく、彼らは保育園のころから結束力が強く、学区では一大勢力となっていた。一方、一昨年引っ越してきた中川さんの家は団地からわずか数十メートル隣にある賃貸借家。これが転校生である中川さんの子どもへのいじめの温床になってしまったようだ。
団地出身ではない息子が標的にされてしまった
「せめて団地出身の子どもたちだけで遊んでくれればいじめには発展しなかったと思うのですが、うちの小学校はひと学年1クラスしかなかった。1学年20人程度なので、男の子は約10人。そのため一緒に遊んでいるうちに団地出身ではないうちの息子が標的にされてしまったようです」
中川さんの子どもは運動神経も良く、勉強もできるタイプ。転校してきた当初は男子児童の人気者だったというが、次第にそれが理由となりいじめの標的にされてしまう。
「同学年の男子グループのリーダー格の男の子がどうもうちの息子を気に入らなかったようで。彼は勉強ができ、かけっこも速かったので、気に食わなかったのでしょう」
中川さんの子どもが受けたいじめは以下のようなものだ。