朝日と産経の両方からいさめられる安倍首相
産経社説と同様、最後は朝日社説も安倍政権に注文する。
「かつての6者協議参加国の中で金正恩氏とトップ会談ができていないのは日本の安倍首相だけとなった」
「日本政府も複数のルートを使い、首脳会談の開催を議題に含めた接触を試みているが、北朝鮮側の反応は乏しい」
「『最大限の圧力』に固執した一方、米国が対話に転じると、直ちに追随する。そんな日和見的な姿勢を見透かされている側面は否めない」
「焦らず、かつ、機会を逃さず、日本も直接対話に臨む道を探らねばならない。米国だけでなく、6月のG20首脳会合に向けて、中国、ロシア、韓国との接触の機会も増えるだけに、北朝鮮問題での日本の主体的な取り組みを強めるべきだ」
くしくも安倍首相は、朝日新聞と産経新聞という左右両派からいさめられる形となった。それだけ期待が大きいわけだ。安倍首相には、ぜひその役割の重さを自覚してもらいたいと思う。
(写真=AFP/時事通信フォト)