安倍首相は金正恩氏との直接対話を目指せ

たとえば、2008年12月に決裂したままの6カ国協議。北朝鮮の核問題を解決するため、2003年8月に始まった。参加しているのは日本とアメリカ、韓国、ロシア、中国、北朝鮮。2005年9月に北朝鮮の非核化を明記した共同声明を採択したが、北朝鮮が核施設の検証などを拒否したことで決裂した。

今後、どうすれば核・ミサイルの開発をやめさせ、国際社会の枠に北朝鮮をはめ込むことができるのか。

沙鴎一歩は日本の対応が大きな鍵を握っていると思う。2回目の米朝首脳会談の直後に安倍首相は「今度は私の番だ」と語っていた。関係国のなかで安倍首相だけが、金正恩氏との首脳会談を行っていない。金正恩氏と直接会って対話すべきである。その際、重要なことは北朝鮮はもちろん、後ろ盾のロシアや中国のペースに引き込まれないことだ。

安倍首相が金正恩氏以上にしたたかになるべき

権力を批判することだけがジャーナリストの役目ではない。ジャーナリズムには政治の進むべき方向を示すことも求められる。そこで今回は、安倍首相にエールを送りたい。

日米韓がひとつになって北朝鮮に対応することが重要である。ヘソを曲げたままの韓国をなだめすかし、自国第一主義を唱えてやまないトランプ氏の目を国際社会の真の貢献に向ける。いまや、それができるのは日本だけである。

北朝鮮は5月4日に短距離の飛翔体を数発、発射した。金正恩氏はしたたかに動いている。国際社会の未来を築き上げるため、安倍首相が金正恩氏以上にしたたかになるべきである。

各紙の社説はどう書いているか。4月26日付の産経新聞の社説(主張)は前半で「金委員長は3度目の米朝首脳会談に意欲を示している。だが会談開催に向けて必要なのは中露を頼むことでなく、完全非核化への行動を自ら起こすことだ」と北朝鮮に非核化を求める。