どんな人間でも失敗はしてしまう。緊急事態に陥ったとき、どんな「屁理屈」であれば、その場を切り抜けられるのか。今回、5つのテーマで実例を収集し、作家の架神恭介さんに考察してもらいました。第4回は「浮気がばれた」です――。

※本稿は、「プレジデント」(2018年12月17日号)の掲載記事を再編集したものです。

心の底では軟着陸を望んでいるはず

あなたが男性であれ女性であれ、このケースでは気まずい思いをするに違いありません。しかし、相手が感情面であれ経済面であれ、とにかくあなたとまだ別れたくないと思っているのであれば、表面上いかに怒っていても心の底では軟着陸を望んでいるはずです。であれば、あなたがすべきことは事実を認めて謝罪することではなく、とにかく浮気ではないと言い張り、「そんな事実はなかったし、怒る必要も別れる必要もない」と無理やりに言いくるめることです。