プレジデントオンラインは全上場企業の「平均年収ランキング(2018年版)」を作成した。このうち平均年収が低い「ワースト500社」を集計したところ、警備会社のトスネットが253.8万円でワースト1位となった。同社はその理由について「警備職は月給制ではなく『1日いくら』なので、ほかの業種より給与が低くみえてしまう」と説明する。ランキングの詳細をお伝えする――。
ワースト1位は平均年収253万円の警備会社
プレジデントオンラインは、全上場企業の「平均年収ランキング(2018年版)」を作成した。もとにしたデータは2018年6月末時点の有価証券報告書。データ抽出では企業価値検索サービスの「Ullet(ユーレット)」の協力を得た。
このうち平均年収が低い「ワースト500社」を集計したところ、いずれの企業も全上場企業の平均年収599万円(商工リサーチ・2017年決算「上場2,681社の平均年間給与」調査)を下回った。またワースト10社の平均年収は310万円以下となった。10社の内訳は、小売業が4社、サービス業が2社、食品業、繊維製品、その他製品、卸売業が1社ずつだった。
全上場企業のうち最も平均年収が低かったのは、警備会社のトスネット(宮城・仙台)。平均年収は253.8万円で、昨年からさらに8万円下がった。同社の取締役経理財務統括部長の朽木雄二氏は「業態を考慮してほしい」と話す。
「弊社は警備会社なので、『1日いくら』の日給月給制です。固定月給制ではなく、勤務日数によって月給が変わります。また(平均年収の項目には)契約社員やアルバイトも含まれています。東北地方のほかの会社にくらべて、待遇が悪いということはないはずです」