管理職の退職で平均年収が下落したケースも
ワースト500社のうち、前年比の下げ幅が最も大きかったのはワースト19位のホットリンク(情報・通信業)。有価証券報告書にはマイナス275.1万円となる平均年収320.5万円と書かれている。だが同社広報は「有価証券報告書の記載が間違っている。正しい平均年収は591万円。いま修正を検討している」と説明した。
次に下げ幅が大きかったのは、ワースト467位のNCホールディングスのマイナス200.1万円。同社広報は「管理職1名の退職により、同社従業員の平均年齢が一気に15歳引き下がったことに伴い、平均年収も下がった。持ち株会社で、従業員数が2人と少ないことが影響している」と説明した。
100円ショップでは「セリア」と「キャンドゥ」で明暗
話題の企業もランクインしている。親子対立で注目を集めた大塚家具は前年比マイナス32万円の428万円でワースト338位だった。2018年1月~6月期の決算では最終赤字20億円を計上している。来期の給与はどうなるだろうか。
100円ショップ業界では、ワースト205位に業界3位のキャンドゥが入った。平均年収は403万円。業界2位のセリアは平均年収638万円で「ワースト500社」には入らなかった。年収差は約235万円だ。なお業界1位のダイソーを展開する大創産業は未上場だ。上場準備中という報道もあり、今後の情報開示が待たれる。