キャッシュレス生活には、いいことがあるか?

中国に比べ、日本が圧倒的に後れを取っているのがキャッシュレス決済の分野です。中国で圧倒的に普及しているスマホ決済「支付宝(しふほう)(アリペイ)」のような決済システムが日本には存在しないのが現状です。しかし、サービスの黎明期には周知のため、各種施策や優遇措置が取られることが多く、恩恵をたくさん得るチャンスがあります。日本でキャッシュレスの普及が遅れていることにわれわれ消費者は感謝すべきでしょう。

写真=iStock.com/p_saranya

今回は可能な限りキャッシュレス決済を駆使し、現金払いに比べてどのくらいの差が出るのかを検証していきたいと思います。なお、クレジットカードは記載のない場合、ポイント還元率1.5%の「P-one Wiz」を使用しています。1ポイントはおよそ1円の価値です。

キャッシュレス決済の優遇措置は多くありますが、なかでもお得なのは三井住友VISAカードのサービス「ココイコ!」のキャンペーンです。

ココイコは三井住友VISAカードで買い物をしたい店をネットから事前にエントリーすることで、付与ポイントが優遇されるというサービス。現在はココイコ!にエントリーし、店舗でカードに付帯された電子マネー「iD」を使って支払うと、通常特典に加えてポイントが+10倍されます(2018年11月14日まで)。そのため、ビックカメラで三井住友VISAカードを使って決済した場合、還元率は6.5%まで上昇し、非常にお得です。

私は18年9月、キャッシュレスを駆使し、次のような買い物をしました。

まず、ビックカメラ系列のビックドラッグで食料や日用品を4万円ほどまとめ買いしました。ビックカメラでは電子マネー払いでも商品によっては最大8%のポイントがつくため、買う品を吟味すればクレジットカードと合計した還元率は14.5%になります。その結果、計5800円分のポイントを得ました。