片付けができない人は、100%貯金ができない

「お金を貯めたい」という願望は、ほぼすべての方が持っているものでしょう。

写真=iStock.com/KatarzynaBialasiewicz

私はFPとして20年間、いろいろな方の家計と向き合ってきましたが、お金が貯まらない人には明確な共通点があります。それは「部屋が片付けられないこと」。20年のキャリアの中で、部屋が散らかっていてお金を貯められる人は1人もいませんでした。

部屋が片付けられるかどうかはパーソナリティの問題であり、貯蓄とは無関係ではと感じる方も多いと思いますが、部屋が汚い人はお金を失う行動を取らざるをえないのです。

部屋を片付けないと、どこに何があるかわからなくなるため、必要なときに必要なものを使えず、既に持っているものを再び買ってしまいます。お金が貯まらない人の冷蔵庫や収納棚には、使いかけの調味料や日用雑貨、1つで十分な爪切りや耳かきが複数あり、明確な無駄遣いをしていることが見て取れます。

また、片付けは言い換えれば「必要なものと必要のないものを見極める作業」です。これを日常的に行っている人とそうでない人では、出費に対する意識も違ってくることは言うまでもないでしょう。これは収入の多寡とは関係なく発生する問題であり、耳の痛い読者も多いと思います。

ズボラな習慣を変え、「お金が貯まる人」に変身するには、目的の設定も大切。漠然とお金を貯める、と考えるのではなく、例えば「パソコンのために10万円貯める」と具体的な目標を立てることで無駄遣いにブレーキが掛かります。また、友人を招き部屋を片付けざるをえない状況に自らを追い込むのも効果的です。