緊張状態では、人の味覚は鈍くなる
「いつも食事に誘ってくれる上司」は果たしてよい上司でしょうか。もちろん美味しく楽しい食事であれば最高ですが、その食事がまずいとなれば、それは最悪です。
しかし、お店の雰囲気や食の好みなど他人と自分の趣味がぴったりと合うことのほうがまれです。食の好みの違いをきっかけに自分の意思を上司に伝える練習をしてみてはどうでしょう。
食の好みの違いは、仕事のやり方に意見することなどに比べればたやすいこと。むしろ、まずい店ばかりを選んでしまう上司に対しては、それとなく自分のおすすめの店を提案できるような関係こそが上司の欠点を補う、理想的な上司と部下の関係ではないでしょうか。
一切手を付けないというのも、意思を表す手段
ただ料理を目の前に「私は肉が嫌いです」などと率直に意見を言うのは、難しいことかもしれません。その場合、雑談の際にでも、「私は京都生まれなので薄味が好きです」「実は甲殻類が苦手です」と自分の好みをさりげなく織り交ぜるのも、上司を傷つけることなく、あなたの意思を伝える方法の1つと言えます。
また、苦手な食材やまずい料理に関しては、「ありがとうございます」と気持ちよく御礼だけを伝えて、一切手を付けないというのも、あなたの意思を表す手段です。発言と裏腹に、箸の進まないあなたの様子に上司も違和感を抱くはずです。
まずさの原因はお店の料理ではなく、あなたの精神状態にある場合も考えられます。