破産、借金をしてもやめられない

普段の買い物では「必要なもの」を買うわけですが、セールでは「お得なもの」を手に入れようとします。販売する側は、「在庫限り」と強調して他のお客さんとの競争を煽ったり、セールによる興奮を促す音楽や広告を展開したりして五感に訴えかけます。その結果、買うという行為が達成感に繋がり、快感を覚えるのです。「何をいくらで買うか」といった中身ではなく、買い物をすること自体が価値となってしまう。だから、必要以上に買い物をしてしまうというわけです。

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心理学の見地からは、いったん家に帰るか、少なくとも2~3時間ほど時間を空けて冷静になってから買うかどうか判断するようアドバイスできます。しかし、適切な範囲での買い物は、ストレス解消に役立つ面もあります。自分の中で「費用対効果」が取れたと納得できればよい、と割り切ることも大切です。

ただし、気をつけなければいけないのは、「買い物依存症」になってしまうことです。つまり、買い物によって日常生活に支障をきたすようになってしまう。カード破産や、多額の借金をしてまで買い物がやめられなくなるケースもあります。

買い物依存症には、以下のようなチェックリストがあります。

・買い物をすると気分がスッキリして、嫌なことを忘れる
・品物のすべての種類や型などを揃えたくて買うことがある
・店員にちやほやされると気分がいい
・手持ちの現金がなくてもカードなどで借金してまで買い物してしまう
・高額な品物をどんどん買いたくなる
・買い物をやめようとするとイライラする
・買ったものを捨てられない
・買い物をするために嘘をついたことがある
・買い物の後に罪悪感や不安感を覚えることがある
・買った物を使わないことがある

複数の項目にチェックがつくようであれば、要注意です。