新幹線での「手荷物検査」は現実的ではない
――JR東海の新幹線内で殺傷事件があった。
【深澤】各社共通で防犯カメラのネットワーク化、画像解析技術の開発、警備員の増員を行っている。海外では高速鉄道の乗車の際に手荷物検査が行われるところもあるが、日本の新幹線は数分に一本走ることもあるほどダイヤが密集しており、導入は現実的ではない。危険物感知の技術開発が待たれる。
――会社員としてターニングポイントとなった経験は。
【深澤】30代前半の頃、国鉄の後処理を行う清算事業団で秘書を務め、雇用対策と用地の処理に当たった。そこでトップとして決意を固めブレないことの重要さを学んだ。
40代では投資・財務を行う部署に配属され、未来にどう繋げるかということを常に考える習慣がついた。先を見据えスパンの長い事業とどう向き合うか、それを考えるのが社長の仕事だと思っている。
▼社長への質問
1 出身高校
函館ラ・サール高等学校
2 長く在籍した部門
人事
3 最近読んだ本
『日の名残り』
4 座右の銘
とくになし
5 趣味
テニス
1 出身高校
函館ラ・サール高等学校
2 長く在籍した部門
人事
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『日の名残り』
4 座右の銘
とくになし
5 趣味
テニス
深澤祐二(ふかさわ・ゆうじ)
東日本旅客鉄道社長
1954年生まれ。北海道出身。東京大学卒。78年、旧日本国有鉄道入社。JR東日本常務、副社長を経て2018年4月より現職。
東日本旅客鉄道社長
1954年生まれ。北海道出身。東京大学卒。78年、旧日本国有鉄道入社。JR東日本常務、副社長を経て2018年4月より現職。
(構成=梁 観児 撮影=横溝浩孝 写真=iStock.com)