いい企画が出てこない。話せども話せども、進まない会議。ようやく目標を立てても、実行にまで至らない……。こんなお悩みを一挙解決します。

活発に議論しても、会議が進まない理由

服の新商品開発会議で、次のような議論が交わされているとします。

「今年は、赤が絶対に流行るはず!」
「この夏は酷暑の予報だから、涼しい素材でつくるべき。それが顧客のため!」
「ゆったりした大きなサイズの服も手がけていきたい」

写真=iStock.com/Yuri_Arcurs

一見、熱い思いをぶつけ合って活発な議論が行われているように見えますが、これは典型的なダメ会議です。それぞれが勝手気ままに言いたいことを言っているだけなので、議論はかみ合わず、会議は混乱のまま終了するでしょう。

物事を整理して考えたり、考えたことを周囲の人にわかりやすく伝えて共有するにはどうすればいいのか。ぜひ活用したいのが、フレームワークです。フレームワークは、物事を考えるときの枠組みのこと。あらかじめ枠組みを決めてから思考や議論を始めれば、「大事なことを検討するのを忘れていた」「お互いに別の方向を向いて議論していた」といった事態を防ぐことができるのです。

フレームワークは多種多様ですが、ビジネスの現場でよく使われるものは限られています。なかでも有意義なものを20個紹介しましょう。