組織・人材育成
モチベーションの高い組織をつくるには
チームごとに、適切な施策は異なる
組織が求める人材はそれぞれですが、最低限、「PDCA」(図1)のスキルは身につけておきたいところです。個人的には、Plan(計画)とDo(実行)の間にImplementation(実装)、つまり計画に合ったリソースをつくれる人がいないと計画倒れになると感じています。
組織マネジメントでは「マズローの欲求段階説」(図2)を意識します。賃金で社員を動機づけするのは下位の段階。承認や自己実現の欲求に応えてモチベーションの高い組織をつくりましょう。
「タックマンモデル」(図4)は、チームビルディングに役立つフレームワークです。チームマネジメントの適切な施策は、チームの段階によって変わります。たとえば形成期にあるのに、個人の自主性に任せた放任主義では、チームが瓦解するおそれがあります。逆に機能期に、コミュニケーションを深めようとミーティングを繰り返すのはミスマッチ。自チームの段階を把握して、適切な施策を打ちましょう。
組織変革は「ADKAR」(図3)で考えます。変革に必要な5つのステップを踏むことで、変革を実現できます。
ぜひ活用してみてください。
東 秀樹(ひがし・ひでき)
日本総合研究所 主席研究員
一橋大学大学院国際企業戦略研究科修士課程修了。1990年、ニチメン(現・双日)に入社。米国駐在を経て、2001年に株式会社日本総合研究所に入社。現在、リサーチ・コンサルティング部門主席研究員、経営戦略クラスター長。
日本総合研究所 主席研究員
一橋大学大学院国際企業戦略研究科修士課程修了。1990年、ニチメン(現・双日)に入社。米国駐在を経て、2001年に株式会社日本総合研究所に入社。現在、リサーチ・コンサルティング部門主席研究員、経営戦略クラスター長。
(構成=村上 敬 撮影=的野弘路 写真=iStock.com)