ロジカルシンキング初級
何について議論すればいいのか

その議論に、見落としはないか

まずはロジカルシンキングに便利なフレームワークから。すべてのフレームワークの基本にある考え方が「MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)」(図1)です。日本語では「モレなくダブりなく」。物事を要素分解するとき、すべて網羅したうえで、抜けや重複をなくそうという考え方です。たとえば、服の商品企画をするときに必要な情報は、「マーケット情報」と「デザイン情報」に分けられます。デザイン情報は「色」や「素材」だけではなく、「柄」や「スタイル」などの切り口もあります。また「赤」だけだと「色」にも「柄」にも含まれ、要素が重複するので注意が必要です。MECEで分解した要素を、さらに細かく分解したものが「ロジックツリー」(図2)です。問題の原因を深掘りして解決策を探るときに有効です。たとえば「店舗の収益性向上」という課題には、その解決策を「売り上げの向上」「コストの削減」に大別。さらに「売り上げの向上」を「顧客数の増加」「客単価の向上」に分類するというように細分化します。

具体的な打ち手がわからないときは、「ギャップ分析」(図3)を使います。「あるべき姿」と「現在の姿」の差異を分析し、目標や目的の達成に必要なものを抽出する手法です。