驚異の美肌の50代女子が密かに通うエステ
いくぶん暑さは弱まったが、夏の日差しと紫外線の対策で女子たちは日々、苦悩している。それは若い人だけではない。アラフィフ、アラカンも同じだ。顔や腕、手、脚にシミができるのは嫌だが、外出はしたい。テニスもゴルフも、できればビーチやプールにも繰り出したい。
そんな欲張り女子たちは、塗る、飲む、被る、覆う……とさまざまな対策を立てる。つまり、日常的に顔を中心に日焼け止めクリームを塗ることはもちろん、「日焼け止め」の効果が期待できるサプリメントを習慣的に飲み、つばの広いサンバイザーを被って自転車にまたがる。
女たちは、なぜそんなにも顔肌ケアにお金をつぎ込むようになったのか。
特に、人生で4回くらいお肌の曲がり角を曲がった筆者と同じ50代は、もう必死である。シミだらけはみっともない、という心情は痛いほどわかる。メイクしてもフォローしきれないことがあるからだ。しかし、懸命に何重にも顔肌対策をする理由は他にももっとあるのではないだろうか。
そんなことを考えながら、ファンデーションを厚塗りしてランチに出向くと、面食らった。久しぶりに会った同年代の友人は、なんと「素肌」で登場したのだった。ファンデーションを塗っていないのである。
なぜ、スッピンの素肌がそんなに美しいのか?
ああ、そうだった。彼女はあるときから美しさが増していった。そして、今も肌にシミ・しわがほぼなく、少女のようにハリツヤがあるのだ。
「ねぇ、何かやっているの?」
この数年の間、筆者は会うたびに彼女にお肌ケアの方法を聞いてきた。だが、彼女はその質問を笑顔ではぐらかすか、スルーしてきた。でも、今年の夏はそんな対応は許さない。筆者のただならぬ気迫に押されたのか、彼女はついに白状した。ファンデーションをやめて、ある器具を使った美容サロンにせっせと通っているというのだ。それこそが、憎らしいくらいに素肌が美しい秘密だった。
筆者はそのサロンの名前を知っていた。別の知り合いもそこに通っていたからだ。その知り合いは私より年上で、かつてはファンデーションをきっちりと塗る派だったが、いつの間にか“変身”していた。
「ねぇ、そこへすぐに連れて行って」