人生100年といわれる時代。国の公的支給は縮小傾向が続いており、老後には自分自身で備えるしかない。対処法はあるか。7つのテーマにわけて、お金のスゴ技を紹介しよう。第1回は「高金利商品ベスト10」について――。(全7回)
※本稿は、雑誌「プレジデント」(2017年11月13日号)の特集「金持ち老後、ビンボー老後」の記事を再編集したものです。
おすすめなのが「退職金専用定期預金」
マイナス金利でも、リスクが低く高いリターンの商品は必ずあります。
まず、おすすめなのが「退職金専用定期預金」。退職金を受け取って1年以内の人がその退職金の範囲内で預け入れでき、年利0.5~2%と通常の定期預金より高金利です。預け入れ期間は1カ月、3カ月などの短期。同じ金融機関で2度使えませんが、満期のつど他行に預け替え、12カ月目に3カ月物に預ければ最長14カ月運用できます。早期退職などの退職金でも利用できます。
次に注目なのは企業が発行する社債です。元本保証はないですが、年利約0.5%以上で預貯金より利率は高く、満期には額面金額が戻ります。
長生きするほど得する「トンチン年金」
なかでも例年2~3回発行される「ソフトバンク無担保普通社債」は大人気で、2017年3月の発行例では7年満期、年利2.03%と破格の水準。短期のものでは「SBIホールディングス社債」も注目で、17年3月発行分は2年満期で年利0.5%でした。社債の発行は不定期で、利率が高い社債は完売必至ですから小まめに情報を取りましょう。
長生きするほど得する「トンチン年金」も面白い商品です。50歳男性が日本生命「グランエイジ」の5年保証期間付終身年金に加入する場合、保険料を20年払い込み、70歳から年額60万円を受け取るならば、月額保険料は5万790円。20年年金を受け取ればほぼ元が取れます。