どれだけ論理的に物事を考えられる人でも、「話し方」に問題があればチャンスを逃してしまいます。「プレジデント」(2017年12月18日号)では、6つの場面別に「相手が気持ちよくなる言い方」を紹介しています。第2回のテーマは「取引先、苦手な人と立ち話」です――。

「何か話さなきゃ」という恐怖の克服

若い人は本当に雑談が苦手ですね。「雑談って、どう話せばいいんですか」と聞くことじたい、すでに雑談ではない(笑)。例えばお客様の自宅を訪問して、「今日はこの話で伺ったんですが、すみません。お水を一杯いただいて落ち着かせてください」なんていうのが雑談じゃないですか。すべてがビジネスマターになってしまうから、終始緊張するのだと思いますね。

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そういう人の苦手なタイプは、ほぼ間違いなく無口な人。会話すらできなくても、「何を考えているのかわからない」「まあ、あの人無口だからしょうがないんですよ」で終わってしまう。