年間1万5000円ほど節約できる計算
もし、この家庭の照明がすべて白熱灯だとしたら、すべてLEDに交換することで、月の照明コストを1500円から250円ほどにまで絞れる。月当たりでは微々たる金額に見えるかもしれないが、年間1万5000円ほど節約できる計算になるので、決して馬鹿にはできないだろう。
最後にコスト(購入代金)だが、一般に白熱電球は100~300円程度、電球型蛍光灯は1000円前後、LED電球は1500~2000円程度で購入できる。
寿命を勘案すると、いくら購入コストが安くても、ロングスパンで考えたら白熱灯はお得とは言えない。しかも、頻繁に交換する手間もかかる。今家庭で白熱灯を使っている都民の方は、LED電球1個を無料でもらえるこの機会に、家庭へのLEDの導入を検討してもいいだろう。東京都以外に在住の方も、家の照明器具を見直して、電気代の節約につなげてほしい。
ただし、これはあくまで白熱灯を利用している場合の話。ここまでに挙げた数字からも明らかなように、蛍光灯からLEDに交換した際の節電効果はそれほど高くない。最近の住宅は、最初から照明に電球型蛍光灯が使われていることも多いので、もし家庭に白熱灯がないなら、LEDへの交換を急ぐ必要はないだろう。
前述の東京都の取り組みは、原則1年間。予算がなくなると早く終了する場合もある。気になる人は、早めにチェックしよう。
(構成=元山夏香)