毎日の買い物で損しないためには、どんなことに気を付ければいいのか。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんは「『支払い方』には注意したほうがいい。現金派の人は気付かないうちに、キャッシュレス派の『ポイント代』を肩代わりしている側面がある」という――。

※本稿は、風呂内亜矢『9割が知らずに損してる! スマホ決済「超」入門』(青春新書インテリジェンス)の一部を再編集したものです。

レストランでの支払い、キャッシュレス
写真=iStock.com/Nattakorn Maneerat
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使う決済の種類は、少ないほどいい

拙著『9割が知らずに損してる! スマホ決済「超」入門』では、還元率にこだわらないことや、どれか1つだけを試してみることをおすすめしました。基本的にその方針は変わらず、決済手段は増やさず、できるだけ少ない種類・グループの支払い方法に集約できたほうが好ましいといえます。

例えば、特定の店舗での還元率が5%であるものの、その他の店舗での還元率は0.5%であるカードAと、どこで使っても還元率が1%のカードBがあったとします。普段はカードBを使い、還元率が5%になる対象店舗でだけカードAを使うと、還元率がもっとも高くなる組み合わせになります。

しかしこの場合、たまに利用するカードAにたまった少額のポイントを使い切るために、予定していなかった買い物をしてしまうリスクが生まれます。また、カードAとカードBの引き落としタイミングが異なり、現在の自分の支出額全体が把握できなくなってしまうといった恐れもあります。

最大の還元より「1つに絞る」を優先する

年間200万円を使う人を想定した場合、カードBを利用すると年間で還元されるポイントは2万円相当。カードAを利用する場合、対象店舗以外の買い物ばかりだと年間1万円相当の還元ですが、対象店舗でのお買い物が年間25万円でその他のお買い物が175万円の場合、年間の還元額は2万1250円(25万円×5%+175万円×0.5%)相当となります。このケースだと、対象店舗でのお買い物が年間25万円以上になるのであればカードA、そうでなければカードBに統一していくことなどが、1つの判断基準になります。

基本的にはこのように最大の還元を受ける組み合わせを考えて使うのではなく、どれか1つに絞ることを優先し、その場合、どちらに絞ると還元が多くなるのか、という指針で選定していきます。

ただ、特定の用途の時だけ利用する、サブの決済方法は保有してもよいでしょう。日常生活では使わないことで、自身の支出の総額がわかりにくくなることは避け、特定の用途の際だけ割引を受けるなどの恩恵を享受するケースもあります。また、海外へ出かける際の保険的な意味合いで、国際ブランドの異なるカードを所有するなどもあってよいと思います。