注目された東京都議選は7月2日、小池百合子都知事が率いた「都民ファーストの会」が圧勝して幕を閉じた。自民党は史上最悪の23議席で、政権与党へのダメージは計り知れない。相次ぐ自民党国会議員による暴言やスキャンダルなどで長期政権を支えてきた支持率は急降下しており、「安倍1強」時代は正念場を迎えている。昨年夏の都知事選から続く「小池劇場」は、フランスのマクロン大統領がみせたような「変革」をもたらすのか。それとも劇場は一気に終焉に向かうのか。2020年東京五輪・パラリンピックを迎える「日本の顔」とは──。
リオ五輪閉会式でマリオに扮し、得意げだった安倍首相が急失速。(写真=時事通信フォト)

「都民からの期待を受けて第1党に上り詰めることができた。第1党として都議会そのものをしっかり引っ張っていける形をとっていくべきだと思っている」。追加公認を含め、55議席を獲得した小池知事は3日、記者団に「第1党」というキーワードを繰り返した。選挙協力を結ぶ公明党と合わせ、過半数超えは予想通りの展開だが、都民ファーストの会と自民党の「第1党」争いで圧倒的な差で小池氏側に軍配が上がったことの意味は小さくない。

都議会議長や主要委員長ポストを都民ファーストの会が占め、これまで自民党側を向いてきた都庁職員を小池氏側に引き寄せることが可能となった。加えて、歴代知事が「都議会のドン」たちに気を使いながら行ってきた予算編成からは「解放」され、自らが掲げる改革プランは推進力を高めながら実行できるのだ。