働き方改革、業務効率化、時短……。しかし、会社は「どうすれば仕事が速くなるのか」は教えてくれません。そこで見直してほしいのが「エクセルの業務」。サラリーマン時代に「残業100時間以上」から「定時帰宅」への業務改善を実現させた時短の達人・美崎栄一郎氏が、著書『快速エクセル』(インプレス)から5つのコツを紹介します――。
仕事が速い人は、エクセルに時間を浪費しない
社会人にとって、「スピード」はビジネススキルの基本です。いくら正確に仕事をこなしていても、その分時間がかかっていたら満足のいく評価は到底もらえません。下手すると、「仕事が遅い人」と思われて仕事が振られにくい人になってしまうことも。仕事が速い人と遅い人の違いは、無駄を削減できているかどうかです。
そこで、新社会人を含め時短初心者におすすめしたいのが、「エクセル業務の改善」です。多くのビジネスパーソンにとって、デスク業務の相棒と言えばエクセルですが、そのほとんどは独学で操作しています。そのため、便利な機能のはずなのに逆に時間を浪費していることも多いのです。ともすればエクセルは、ショートカットキーなど知識さえ掴めば、今日から時短できる魔法の杖です。今回、一番手っ取り早く時短できるテクニックとして、拙著『快速エクセル』(インプレス)に収録されている78の時短技から5つを厳選して紹介します。
【時短1】同じ操作を2度しなくてすむ、[F4]キー
[F4]キーは、直前の動作を完コピして繰り返せる時短機能です。複数のセルに入った文字を同じフォントに統一させたいときや、複数のセルを塗りつぶしたいときなどに、キーを押すだけで直前の作業を繰り返せます。
たとえば、出席表に記載された中からキャンセルが出たときは、該当するセルを選択し、セルを塗りつぶします。その後は[F4]を押すだけで、同じようにセルに色が塗りつぶすことができるのです。