東京ディズニーリゾート(TDR)の入場者数は2017年3月期まで2期連続で前年割れした。その一方でユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は3期連続で過去最高を更新している。また1日券を17年2月にUSJが200円値上げしたのに対し、同4月にTDRは据え置いた。数字だけ見るとTDRが不振に見えるが、両社の1年ごとの入場者数や値上げの比較はあまり意味がない。

TDRは、自社の収益を5~10年単位で考え、成果を出し続けてきた。大型投資も5年単位で行い、1日券もそれに合わせて3~5年おきに値上げするケースが多い。一方のUSJは毎年小規模投資を行い、1日券の値段も上げている。USJは一時の不振からV字回復しているイケイケドンドンの段階で、TDRとは成長フェーズも、根本的な戦略も異なる。

(吉田洋平=構成)
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