一流の方々に取材をしていると、「いい仕事をしたいなら、休日はしっかり休むこと」とおっしゃる方がとても多くて驚きます。では、その「しっかり」とは具体的にどういうことを指すのでしょうか。
発売中のプレジデント2017年5月15日号の特集「一流の人の1週間」の中で、もと野村證券のトップ営業だった市村洋文氏、リクルート、プルデンシャル保険を通じて1位の営業成績を出された川田修氏、日本ブリタニカで世界2位の成績をあげ、女性初の支社長になった和田裕美氏という3人のスペシャリストの方々に、「効果的な休日の過ごし方」について伺いました。
いざ取材してみると、その答えは三者三様。例えば、雑談のネタを増やしたいときはどうするか。市村氏は百貨店に行き、デパ地下から物産展、女性のファッションフロアまで、すべての階をくまなくチェックするのだそうです。そこからトレンドや地方ネタをひろって、会食でお客さまの興味がありそうな話題を提供していきます。
一方、川田氏は会員制ゴルフ倶楽部。仕事とは全く関係ない方と休日に本気でゴルフをすることで、本音の話がたくさん聞けるのだそうです。川田さんのポリシーは、ゴルフ倶楽部では一切勧誘をしないこと。損得のない関係だからこそ聞き出せる、とっておきのクチコミ話は最高の雑談ネタになるのだとか。
和田氏はオフの日はできるだけクールダウン。本を読むなり、映画を観るなり、好きなことを好きなだけして過ごすそうです。そして、そうやってくつろいで得た知識の中から、本当に心に残った言葉だけを1つ覚えておいて、雑談のなかに取り入れる。1つのことについて感情を込めて話せば、本からとった言葉でも、借りてきた言葉ではなく、自分の言葉になります。たどたどしくても、思いを込めて本心から話す言葉のほうが、相手の心に響く。本当にそうですね。
そのほかにもこの特集では、「転職・起業をしたいとき」「不摂生な生活を変えたいとき」「燃える魂を取り戻したいとき」「自分の軸を作りたいとき」など、目的別に休日の過ごし方を伺ってきました。
「どうも最近うまくいかない」「何かを変えたい」と感じることがあったら、発売中のプレジデントを、ぜひ手に取っていただければ幸いです。