まず親が英語に関心を持つこと

三宅義和・イーオン社長

わが子を英語好きにするには、まず親が英語に関心を持つことです。

最初から英語が嫌いな子どもはいません。小学校の英語が必修化になる前は、中学校1年生から英語を学んでいましたが、最初は誰もが興味津々だったはずです。ところが、夏休みをはさんで2学期ぐらいから授業についていけず、嫌いになる生徒が出てしまう。それは、従来は小学校では何も教わらず、中学校からいきなりアルファベット、発音、単語、文法といってもなかなかついていくのはむずかしいからです。

ですから、国語や算数といった他の教科がそうであるように、小学校から英語好きの素地を作るべきです。そういう意味で現在、小学校の時から英語に触れているのはよいことだと思います。ただし、最初は学習というよりコミュニケーションの手段として英語活動を行なうべきです。その際、家庭でも親が一緒に「英語って楽しいよ、英語って面白いね」と、子どものレベルに合わせてCDを聞くとかDVDを見たりするといいのではないでしょうか。

子どもは、すごく音に敏感でリズム感もいいですから、英語のイントネーションに慣れてくると、とても上手に発音します。そんなときは「うまい、すごくいい発音だよ」と褒めてあげることです。そうした、小さな成功体験を積むと、また次も「がんばろう」という気持ちになります。その繰り返しが英語好きを育てます。

現在、多くの子どもたちが英語塾や英会話スクールに通っています。英語ができる大人になるためには、継続することが大切です。小学校高学年になると、中学受験や他の塾に行くためやめる子がいますが、本当にもったいないことです。小さい時から学んだ英語は小学校高学年、中学生になって急激に伸びます。