教え込むのではなく、発表を重視した学習方法

イーオンでは去年から、小学生の教材を改訂して、教え込むのではなく、自ら学びたいという意欲を大切にする内容にしました。子どもたちが共同作業をして、最後に英語で発表するわけですが、彼らの言いたいこと、表現したいことを大事にしています。その際には、子どもの創造性を刺激するような課題を与えるようにしています。その結果、500人以上のイーオンに通う小学生が昨年英検3級以上に合格しました(2016年第1回から第3回の英検)。

『対談(2)!日本人が英語を学ぶ理由』三宅義和著 プレジデント社

私事ですが、ずっとピアノのレッスンを受けていて、先日、発表会がありました。そのとき、3、4歳のお子さんがバイオリンを弾いてくれたのです。バイオリンもとても小さい。けれども、とてもいい音色で、上手に演奏しました。もう会場は拍手喝采で、その子にとっても、すばらしい成功体験だったのではないでしょうか。子どもにとって、そんな経験ほどうれしいものはありません。それが何か物事を好きになる秘訣かもしれません。

私はときどき、イーオンに通ってくる子どもたちに「どうして英語を学んでいるの?」と質問してみます。子どもですから、それほど明快な答えが返ってくるわけではありません。けれども、本当にイーオン大好きで、母親は週1回でいいと言っても、2回、3回来る子どもたちもいます。

彼らに「みなさん、将来たくさん友達を作りたいですか?」と聞くと、顔を輝かせて「はい。世界中の人と友達になりたい」と答えてくれます。小さい子どもでも、英語ができたら、世界に羽ばたけると信じているのです。勉強に夢と希望を持つ。そんな学習環境を与えることが大切だと思います。

三宅義和(みやけ・よしかず)
株式会社イーオン代表取締役社長
1951年、岡山県生まれ。大阪大学法学部卒業。85年イーオン入社。人事、社員研修、企業研修などに携わる。その後、教育企画部長、総務部長、イーオン・イースト・ジャパン社長を経て、2014年イーオン社長就任。一般社団法人 全国外国語教育振興協会元理事、NPO小学校英語指導者認定協議会理事。趣味は、読書、英語音読、ピアノ、心身統一合氣道。
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(岡村繁雄=構成 澁谷高晴=撮影)