買い物に+αを求める“ユダヤ流”

買い物をするときは、私は小さな額でも現金よりクレジットカードをよく使います。決済は一括払いで、リボ払いにはしません。

一括払いだと金利がつかず、ポイントがたまります。対するリボ払いは自分の決めた金額で分割払いができて便利なようですが、金利がつく分、高くつきます。私は常々、自分で支払える範囲内の買い物しかしないので、一括払いが有利だと考えています。

それに、所有している不動産の管理上、エアコンなど支出の大きな設備品を購入することもあるので、クレジットカードだとたまるポイントも大きい。買い物をすることで、どのような+αのサービスが得られるか。これはとても大切な視点だと思います。

ユダヤの教えでは、お金と時間のどちらが大事かといえば、時間のほうを大切にします。カードで支払いをすれば、銀行まで行ってお金を下ろす時間が節約できますから、私は現金よりカードでの支払いを選んでいます。

もっとも、サインレスでカード払いができたり、暗証番号を入力するだけで簡単に決済ができる場合はいいのですが、同じカード払いでも手続きに時間がかかるようなお店であれば、私は現金で払っています。

今は持っている以上のお金を使うことはないので、カードを使っても問題はありませんが、かつてはカード払いでつい使いすぎてしまった時期もありました。そのような人は、やはり現金のほうがいいのかもしれません。

人は皆それぞれ違うのですから、誰かが上手くやっているやり方が、本当に自分にも合っているかどうかを考えることが大切ではないでしょうか。

不動産投資家・フリー特許翻訳者 星野陽子(ほしの・ようこ)
東京都出身。短大卒業後、外資系メーカー、シティバンクを経て現職。イスラエル国籍の夫と10年間の結婚生活。主著に『貧困OLから資産6億をつかんだ「金持ち母さん」の方法』『ユダヤ人大富豪に学ぶ お金持ちの習慣』。
(高橋盛男=構成)
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