“ユダヤ流”は資産減らさず豊かさ追求
私は、イスラエル国籍のユダヤ人と結婚して2児を授かり、その後に離婚したものの、元夫やその家族のお金の使い方に基づいた買い物をするようになっています。
一言でいうと、長く使うものは、できるだけよいものを、安く買うということです。たとえば、流行にあまり左右されない冬物のコートなどは、オフシーズンのセール品を買います。正価で10万円のコートが6万円くらいで買えることがありますから、そういう出物を探すわけです。
また、好きな海外ブランドの洋服などは、国内より安い本国のネットショップで注文します。セールをやっていれば、国内の価格の半額近い値段で買えることもあります。家具や家電品などを買うときも同様に、時期や機会を考え、セールを利用します。
「安物買いの銭失い」といいますが、独身OL時代の私はまさにそれでした。お金に少しでも余裕があると、欲しいものをすぐ購入。お金が貯まると、海外旅行で使い果たす。それはそれでよい経験をしたとは思いますが、ほとんど貯蓄ゼロ。現在のような発想に変わったのは、元夫や彼の両親の金銭感覚に触れたせいだと思います。
彼らは、何を買うにもまず「本当にそれを買うべきなのか」から考えます。必要のないものには手を出しません。当たり前のようですが、日本人で彼らほど熟考の末に買い物をしている人は多くないのではないでしょうか。