クレジットカードとネット通販を活用

まずすべきなのは、大まかな家計の把握。家計用の口座を作ってその中でやりくりをすると、収支が一目瞭然。

ほかに私(ファイナンシャル・プランナー 花輪陽子さん)が実践していることは、支出はクレジットカードを最大限に利用すること。買い物のほか、公共料金の引き落としもカードにして、自動的にポイントを貯めている。

カードは、ポイント還元率の高い信販系にし、支出を集約している。百貨店系のカードが還元率0.5%程度に対し、信販系はその3倍ほどと高い。例えばジャックスのレックスカードは、標準還元率1.75%。100万円で1万7500円分のポイントが付く。また、個人的な好みだが、「使用できる店舗が限定されない」「ポイントが反映されるまでのタイムラグが短い」「ポイントがマイルなどではなく、買い物の割引に直接使える」というのも、「節約できた!」という充実度につながると思う。

さらに「家族カード」にすれば、多くのカードは夫婦それぞれでカードを作るより年会費が得なうえ、家族が使った分が合計されるので、ポイントがより貯まりやすい。ただし、家族カードはカード会社によって条件が異なるので、比較してから作りたい。

買い物は、インターネット通販のアマゾンをよく利用する。例えば「Amazon定期おトク便」は、日用品をはじめとした商品が、1~6カ月ごと、指定した配達頻度で自動的に届く。毎回最大10%の割引価格が適用となるうえ、配送料も無料。乳幼児がいる場合、「Amazonファミリー」に登録すれば、おむつやお尻拭きが表示価格の15%割引になるなど、子育ての心強い味方になる。学生のいる家庭なら、「Amazon Student」の会員になって対象書籍を買うと、通常のアマゾンポイントに、10%分のポイントも付与される。

ネット通販を利用する際ももちろん、家計用口座のカードを使用し、カードのポイントも取得している。

節約術のプロフェッショナル●花輪陽子
ファイナンシャル・プランナー。CFP認定者・1級ファイナンシャル・プランニング技能士。青山学院大学卒業後、外資系投資銀行を経て独立。著書に『夫婦で貯める1億円!』『30代で10 00万円貯める!共働き夫婦のマネー術』ほか。
(菊池 浩=構成)
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