現金以外の決済手段が多様化している今の時代。クレジットカード、電子マネー決済は今や当たり前だが、それらに加えて新たな常識となりつつあるのが「デビットカード」による決済だ。

デビットカードとは、買い物時に使用すると、銀行口座から代金が即時引き落とされる決済手段である。口座が空っぽでもお金が使えるクレジットカードと違い、デビットカードは口座残高が買い物した金額より少ないと使えない。

返済までのタイムラグがないので、現金決済と同じ感覚で使用できるが、手持ちの現金がなくても買い物できる分、クレジットカード決済のような利便性も併せ持つ。「借金がイヤ」「お金の管理がしづらくなる」といった理由でクレジットカードを避けてきた人も、抵抗なく使えそうだ。

デビットカードには「J-Debit」と「ブランドデビット」の2種類がある。「J-Debit」は、もともと所有している銀行のキャッシュカードを、買い物のときに店頭で提示するだけで、決済できるサービス(使えるのはJ-Debit加盟店のみ)。

対する「ブランドデビット」は、クレジットカードの国際ブランドであるVISAやJCBが、銀行と提携して発行するデビットカード。主力はVISAデビットで、JCBデビットは新興勢力にあたり、数が少ない。J-Debitと違い、使用するには銀行への申し込みが必要だ。

使える場所は、たとえばVISAデビットカードだと、VISAが使えるところなら基本的に国内外のどこでもOK(一部対応しない場所あり)。J-Debit加盟店と比較すると、はるかに利用範囲が広い。これからデビットカードを使うなら、断然ブランドデビットを選ぶべきだろう。