違いを生かしてチャンスを生む
「自分がいちばん賢いと感じたら、それは居場所を間違っている」
世の中には、自分より優れた人間というのは数多くいるものだ。そんな人たちの中で学ぶほうが、自分を磨きあげることができるはず。
周りの人をそんな視点で見渡して、地位、肩書、人脈、資金繰りなどではない“長所”を見つけ出し、少しずつプロジェクトなどに引き込み生かすといった考え方をしてみよう。すると、まったく違った角度からの意見が得られ、今までにない科学反応をも生み出せるかもしれない。そこから新たなビジネスチャンスが生まれることだってあるはずだ。
フォーブスなどでコラムニストを務めるカレン・アンダーソンは、コラムを書くときにできるだけ多くの分野の人にふれる経験から、こんな風に語っている。
「チャンスを生む人たちは、自分と人が“違うこと”を怖がらず、むしろそこに魅力を見出して人脈を広げます。共通の興味や行動で周りとつながると、その前で起こる素敵なことをどんどん見つけられるようになるものです」
いつもとは少し異なる世界に足を踏み入れて、違う分野の人と共通の関心事を見つけたら、互いのいいところをつなぎ合わせることを模索して、相互のステップアップにつなげていく。それはたとえば、営業とエンジニアのコラボレーション、酒蔵メーカーと化粧品会社が組んで新しい商品を生み出す……など、日常使っている言葉も違うような分野がタッグを組むということ。今までにはない人間や組織が組み合わさり、新しい発想を生み出していく例だろう。
では、こうして共同作業をしていくときに大切なこと、また盲点になりえるのはどんなことだろう。