忘れてはならない子どもの将来のお金
年収600万円ほどあり、きちんと民間の保険にも入っていたとしても、住宅や車などのローンをきつめに組んでいたり、子どもがこれからお金のかかる時期だったりすると、いくら高額療養費制度が適用されても、かなり厳しくなると思います。闘病が長引くほど、将来のお金は残せません。
老後のお金以上に、親として気になるのが子どもの将来のお金です。高校を卒業するまでのお金なら、国立・公立の学費ならそれほど負担ではないでしょうが、私立だとそうはいきません。さらにお金のかかる習い事、留学、大学進学となると、年収700万円でも十分ではないと思います。
私の場合、子どもの将来のお金がなんともならない状態です。妻は、自分は長生きしないからなんとかなる、と考えているみたいですが、これでは妻の死を望んでいるようなもので、あまりにも悲しすぎます。妻を安心させ、「もっと生きたい!」と思ってもらうためには踏ん張らなければなりませんが、なかなか難しい問題です。
ただ、私も娘も、妻にはいつまでも生きていてほしい、と切望しています。そして妻に対する私と娘の想いが今後を左右する、と思っています。特に私の想いが本物なら、お金のことはなんとかなるはずです。なんともならなければ、私の想いが偽物なだけなのです。妻のため、娘のためにも、とにかく死に物狂いでがんばるしかありません。