「びっくりしました。エコノミークラスに乗った私の真後ろに『眞子さま』が乗っていらしたんです」
と語るのは、霞が関に勤める官僚だ。今年1月、イギリス行きの飛行機内での出来事だという。皇室に詳しいジャーナリストは、こう話す。
「それが事実かどうかはわかりませんが、秋篠宮ご一家ならありえます。私たちの生活に近いくらいの質素な生活を送っていらっしゃるのです」
冒頭の官僚が遭遇した時期は、眞子さまが英中部レスターにあるレスター大大学院の修了式の日程と重なる。つまり、公務ではなく“プライベート”ということで、エコノミークラスに搭乗されていたことになる。
「長旅でエコノミーを利用するか否かは難しい判断ですが、東宮家と宮家では、予算に数倍の違いがあるのです。お母様の紀子さまは、皇族として正しい振る舞いかどうかを非常に意識されている方で、佳子さまも学食でメニューを吟味するなど、大学生活は質素。皇族費はもともと税金なので、無駄遣いをしてはいけないことを教育されているのです」(同前)
イギリス王室のウィリアム王子もプライベートの旅行で、エコノミークラスや格安航空会社を利用する姿がたびたび目撃され、写真入りで驚きとともに報道されている。現代社会におけるロイヤルファミリーの在り方に一石を投じるものだ。
翻って、日本の東京都知事はどうだろう。辞任した舛添要一氏は、ファーストクラスを利用して外遊。また、その舛添氏を批判する猪瀬直樹・元東京都知事も舛添氏の一連の公私混同疑惑について批判しながらも「セキュリティ上、そういうわけにはいかないのだ」として、「飛行機でも新幹線でも出口に最も近い一番前の席に座ることになっている」ので、結果として「ファーストクラス」「ビジネスクラス」に「座らざるを得ない」と月刊誌「Hanada」で主張している。
なお、宮内庁に事実関係の確認や、皇室がどのような基準で交通機関を選ぶかについて尋ねたが、「事実関係を含めて、委細を承知していない」との回答だった。皇室と都知事、どちらのセキュリティが大事なのか。