シード・プランニングによるとビデオ会議、Web会議、音声会議サービスなどからなるビデオコミュニケーション市場の2015年の市場規模は前年比7.9%増の455億4000万円。同市場は16年も引き続き成長する見込みだ。
ビデオコミュニケーションに関連するシステムを多数構築しているネットワンシステムズ ビジネス推進本部の玉井真マネージャーは「スマートフォンのように直観的に操作できるインターフェースを持っていることや、トラブルが起きにくいディスプレー・カメラ・スピーカーなどの一体型のモデルを求める企業が多いです」と語る。画質や音声などについては「現在販売されているビデオ会議システムはほぼFull HD対応や高品質な音声コーデック搭載になっていて、その部分の品質が高いのは当たり前になっています」(玉井マネージャー)。
近年では、ワークスタイル変革のためにシステムを導入する企業が増えているという。玉井マネージャーは「グローバル化、雇用の多様化、テレワークやフレックス制度などのワークライフバランスの実現など、時間と場所に捉われない働き方を支えるためにビデオ会議システムを検討されるお客様が増えてきたと強く感じています」と語る。
(大橋昭一=図版作成)