生きるとはどういうことなのか感得させられる本である。
息は、からだと心をつなぐ道だという。同時に息は自分とまわりの人、そして地球環境、自然との間をつなぐ道である。
自分とまわりの人、そして自然環境との息づかいがひとつになったとき大きな幸せを覚える。
かつて日本人は、強い呼吸力を持ち、人物の器は息の力で判断された。その人の呼吸力が精神力、行動力を規定しているからだ。翻って今日の我々の息は浅く、弱い。
日本人が長い間大切に保ってきた呼吸力による身体文化をもう1度取り戻し、大切な人生を強く、豊かに生きていきたいと思う。