浮気調査をする探偵会社によれば男の不貞がバレる主因はケータイやスマホだという。妻や彼女が履歴を盗み見するのはけしからんが、より不道徳なのは自分だから因果応報か。

最近は、「文字予測変換から足がつく」ケースが増えているそうだ。例えば、外出先で地図や店舗の検索をすることになったとき。自分がスマホ画面を操作する様子を妻・彼女が覗きこむ中、入力した文字の頭文字が浮気相手の名前と同じだったため、予測変換候補に「慶子」などと突然現れ……「誰この人?」と、せっかくのお出かけがたちまち修羅場と化すことも多々ある。知人・友人の名だとシラを切ることもできるが、その予測変換を順にたどり、どんな文になるか(密会の誘いなど)チェックする女性も実在するらしい。

というわけで、くれぐれもケータイ・スマホにはご用心ということなのだが、実際問題、バレてしまったらどうすればいいのか。

「大人力」シリーズの著書で知られるコラムニストの石原壮一郎さんはこう語る。

「裏切り行為に激怒する女性に対し、窮地に追いつめられた男性がとってしまいがちな態度は開き直りです。明らかに自分に非がある。言い逃れはできない。そこで、『会ったのは1~2回だけだ』『いろいろ付き合いがあるんだ』と。まあ気持ちはよくわかるのですが、それを口にしてはいけません。火に油です。こういうときはいかに猛反省して神妙なフリができるか。そこがポイントでしょう」

つまり、演技力を発揮せよというのだ。具体的にはどうすればいいか。石原さんによれば、仮に不倫相手との間柄が「深く長い」ものであったとしても、「つい出来心で」ということにする。ここが重要だ。気の迷い、もしくは、魔が差した。糾弾する妻にひるむことなく、そう言い張る。

「妻の怒り・悲しみ・嘆きのもとは、『自分がないがしろにされた』という感情です。男性はその気持ちを十分にくみとり、相手の女性とは、酒に酔ったうえでの一夜のハプニングだったなどと“浅く短い”関係だったことを強調するのです」(同)