ほどよい緊張感のある健康的な生活を送りながら、報酬も手にできる――。定年退職した後の「第2の仕事人生」を生き生きと充実させている人がいる。一方で、退職と同時に家にひきこもり、心身の健康も崩しがちになり、妻や子どもに疎んじられてしまう人もいる。両者の分かれ道はどこにあるのか。

役職定年をバネにプロとして独立

宮田博美さん(66歳)

前職を活用しながらも、個人事業主として働いている宮田博美さん(66歳)。

北海道から九州まで年間で60~70回の企業研修をこなす人気講師である。収入は、サラリーマン時代の半分程度、プラス年金だという。