「女性の活躍推進」の重要性は、今さら政府に言われるまでもないが、日々の女性社員とのコミュニケーションには、頭を抱えてしまう。今回はそんな「40代男性マネジャー」を主人公に設定し、「女心」に響く年齢別の声かけのポイントを男女2人の人材育成のプロに教えてもらった。
上下関係ではなく相棒にしたい40代
40代の男性マネジャーにとって、同世代にあたるのが40代の女性社員。30代で妊娠・出産を経験して同期の男性から「周回遅れ」になったり、「男性社会」の企業の中でポジションや待遇に差が生まれたりして、複雑な思いを抱いている年代である。それだけに声かけひとつで、味方にもなり、敵にもなる難しさがある。
「子育てが続いていたり、親の介護がはじまったりして、精神的に追い詰められやすいのが、この年代。40代でバリバリ働いている女性は必要以上に責任を背負いがちなので、根をつめて仕事をするタイプや、妥協を許さない性格の女性には、『早く帰れよ』『適当でいいよ』などというひと言が心にしみると思います」(女性活躍コンサルタントの秋田稲美氏)