柔軟剤は浮気防止剤である

男性はどうか。若い男性の間では、最近では香水より、香り付き柔軟剤を好む「微香男子」も増えているという。一人暮らしの男性は「着るフレグランス ファーファ オム」など男性用で差別化できるので、「ぎゅっとされたい」なんていう妄想女子もいるのかもしれない。

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好きな人を見ているときや、女性が赤ちゃんを見ているときなどに人の瞳孔は大きく開く。実験では柔軟剤の香りがする女性を見たときのほうが香りなしの場合よりも被験者の瞳孔は大きくなった。

普通のおじさんサラリーマンは、家族の洗濯で1人だけ柔軟剤を分けるなんてことはしてもらえないので、きっとお嬢さんか奥さん好みのベリーの香りになったり、摘み立てフローラルの香りになったりするのだろう。そんな親近感漂ういい香りのおじさんなら、ハゲていても太っていても、以前より印象はいいだろう。汗臭いデブハゲおじさんから女性たちは逃げていくが、いい香り漂うおじさんを突き放したりはしない。

しかし、これは、妻の夫に対する見えない浮気防止策だ、という穿った男性の意見もある。

「妻が『ダウニー』を愛用していることで、私は社内で『いい匂いしますね』ってたまに女性社員に言われます。悪い気はしないのですが、『この男は、私がニオイづけしたのだから近づくな』と妻が無言のバリアをはっているのかもしれないとも思っています」

柔軟剤で男を誘い込み、囲い込みが完了したら、今度は別の柔軟剤によって犬がおしっこでマーキングするように「この男(夫)は自分のテリトリー(所有物)だ」と主張する。恐るべし、女子。しかも、ほとんどの男子はそうやって女子に手玉に取られていることにさえ全く気づいていないに違いない。

「柔軟剤って、もっと母親的で牧歌的なイメージだったですよね……」

と動揺を隠せない本欄の男性編集担当者(40代)。今や、「柔軟剤」はその商品名のおっとりしたソフトさとは裏腹に、極めて戦略的で攻撃的なツールに進化しているのである。

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