臭いに敏感過ぎる人たちによるハラスメント増加中

体臭が気になる季節である。この時期、オフィスなどで、口臭や体臭などの臭いで周りに不快な思いをさせる「スメルハラスメント」が増えており、被害報告が相次いでいる。確かに、満員電車での通勤時に、見かけはフツ―なのに得も言われぬ“異臭”を発する人が隣にいようものなら、サイアクである。

しかし近頃は、逆に、臭いに敏感過ぎる人たちによるハラスメントも多発しているという。例えば、こんなケースだ。

「隣の席の女性の同僚が、ある日おもむろに小型空気洗浄機をデスクに設置。暗に『臭い』と言われているようで、傷ついた」(37歳男性・出版社勤務)

「俺が帰ると、『お帰りなさい』より先に、『今日汗臭くない?』という妻。帰る気がしない」(41歳男性・団体職員)

「妻は、部屋に臭いがこもらないようにと、冬でも常時窓を半開き。そんなに俺は臭いのか? と聞くと、『私の臭いセンサーがあなたみたいに鈍感ではないのは、サリンのような猛毒ガスをすぐに察知して、生き残るための本能なのよ』と」(35歳男性・公務員)

臭いのは犯罪だといわんばかりに糾弾し、男たちを萎えさせるオフィスの女性や妻たち。「ほとんど臭いヒステリーといっていいレベル」(前出・団体職員)にまで先鋭化した彼女たちの生態に迫ってみた。