三越伊勢丹HD社長 大西 洋氏

アベノミクスの効果もあり、百貨店の販売額は最近好調に推移しています。といっても、小売業全体の販売額約135兆円に対して、百貨店のそれは約6兆2000憶円と、わずか5%弱にすぎません。

つまり百貨店は、量の面ではもう「小売りの王様」ではなく、コンビニやカテゴリーキラー(大型専門店)に主役の座を譲っているのです。にもかかわらず、百貨店の販売額の推移がさも重大事であるかのように報じられるのは、おかしなことと言わなくてはいけません。

ただ、量としては5%の業界ですが、質の面では依然大きな役割を担っていますし、将来にわたっても担い続けるでしょう。そのことを認識したうえで、「これからの百貨店はどうあるべきか」を考えるのが私たち百貨店経営者だと思うのです。