不機嫌な妻、無気力な子、頑迷な老親……家族をめぐる苦悩の克服には、“今日より悪い明日”を直視する徹底したリアリズムが必要だ。

家族関係の基本は「ギブ&ギブ」

聖書は10人読めば感じることは10人とも違います。難しく考えずに直接テキストに当たって、直観と感情で読むといい。『新約聖書』の最初の四福音書(マルコ・マタイ・ルカ・ヨハネ)とすぐ後の「使徒言行録」をお勧めしています。

人間関係、特に夫婦や親子など家族関係で悩む方に知ってほしい言葉は、その「使徒言行録」の20章35節「受けるよりは与える方が幸いである」に尽きます。家族関係はいわゆる「ギブ&テイク」ではなく「ギブ&ギブ」が基本です。